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『あなたには帰る家がある』6話感想。「満足ですか?」「満足だと思うか?」

一瞬穏やかに始まったから、なんか1話飛ばしちゃったのかと思いました。

クレイジーな不倫妻

佐藤を殴らなかった、怒りもしなかった茄子田を見て、不気味がる佐藤夫婦。マユミは茄子田に接触しようとしますがケータイはつながらず、職場の学校も休んでいるらしい。そんな話をしていたら、娘が帰宅。パンケーキ食べちゃったからおなかすいてない~と写真を見せてくれます。きゃっきゃと夫婦でスマホを覗き込んでいたら、そこにはなぜか、茄子田妻の姿が…。あ、しんごくんママ?学校の前で偶然会って~とのんきな娘…。家族に近づくなって言ったのにー! 

 

マユミは茄子田家へ向かいます。茄子田息子に教えてもらって?夜の海水浴場に行ったマユミ。茄子田は、海の家の残骸みたいなところに座り込んでいました。答えが出ない、と。知るまではぶっ壊してやろうと思ってたのに、今はわからない。佐藤を殺せばいいのか、綾子を殺せばいいのか、俺が死ねばいいのか…。 

マユミは、たかが一度の浮気くらいで、家庭を壊していいんでしょうか…と穏やかに話し出します。自分の父親は外に女を作って出ていった、そのことを大人になるまでずっと友だちにも言えなかった。娘に同じ思いをさせたくない。嘘でも、娘には安心して帰れる家を…。

…たかが一度の浮気なんてせりふを中谷美紀に言わせるなよ…!

これ、このドラマのちょっと嫌いなところです。いやマユミもそうやって言うときもあればやっぱムリーってなってるときもあるんだけど。やだね。

 

そしてその頃。なぜ旅行についてきたのか、メンチカツを持っていったのか、娘に近づいたのか、と、なぜか暗いモデルハウスの中で茄子田妻に問う佐藤。いやいや、会うなよ。あ、どこにいると思う?っていう前回5話の電話の続きか。出会ったモデルハウス…。こーわっ。そして茄子田妻、

わかってるから…。同じ気持ちだよ。ヒデアキさんが、私を強くしてくれたの。私、なんだって捨てられる。 

しかし!ただの遊びだった、償う、と土下座する佐藤。

「どういうこと…?」

「あなたのこと、愛してません。愛してないんですっ」 

ひー!

そもそも、なんだって捨てられる宣言もこわいけど、同じ気持ちだよっていうのがこわい。妄想がこわい。

 

そうやって言われたのに、家を出ます、ヒデアキさんが好きなのです、と茄子田への手紙を残して佐藤家に来た茄子田妻。しかも朝イチ。朝イチ!さらにはいつだって清楚系の服で現れるところすらこわい。

そして。レイナちゃんのパパとあたしね、とっても愛し合ってるの。これからはママって呼んで。これからはママとパパと、レイナちゃんとシンゴと、4人で幸せに暮らしましょうね。

 

こわいこわいこわい!怯え切って、渡されたケーキを落として、泣き出す娘。

人んちで娘に何言ってんだと言うマユミに、「あなたがいつまでもヒデアキさんを苦しめるから…!」えー!話通じてないー!

 

外でやれ。そういうことは外でやれ!目ぇ覚ませって。あんたね、40過ぎたおばさんが、人のうち乗り込んで、何夢みたいなこと言ってんの。この人はね、映画の中のかっこいい王子様でもなんでもない、(中略)ここがうちなの!この人とレイナとあたしのうち。あんたが足踏み入れていいところじゃない!

 

マユミが叫びます。そうそう、そうなんですよね。映画ごっこみたいというか。きれいなとこだけというか。そこが変だし、こわいとこなんですよね。

 

さらに、佐藤も迷惑だから出てってくれと追い出そうとします。なんでそんなこと言うのよぉ、と泣き出す茄子田妻。こわい。そこに現れる茄子田ー!

茄子田が土足で踏み込んできて、佐藤をボコボコに、ついでに部屋もめちゃくちゃに。写真立ても踏まれて、笑うしかないマユミ…。ここで笑っちゃうんだ、っていうのがなんというか、別れを予感させました。慌てて佐藤をかばおうとしたり茄子田を止めようとしたりするんじゃなくて、ははっ、ていう乾いた笑い。

で、この結末は佐藤が外の階段で転がり落ちて、入院、というものでした。

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茄子田家と佐藤家の、夫婦の話し合い

海の家。満足ですか、と問うマユミに、茄子田は満足だと思うか?と返しました。この、被害者ふたりの感じ、突然ゆるくてしんとした邦画っぽくて、なんかよかったです。茄子田は、ここは毎年夏になると家族で来ていた場所だと言います。これから…と、その後には言葉が続かない。

 

実家に帰ったはずだった茄子田妻は、ホテルにいました。服を運んであげる息子…。子どもはただただ被害者でかわいそうですね。

でもまあ、お金が尽きたんですかね、茄子田家に変える茄子田妻。帰る実家もないくせに、とか、償え、とかなんとかいろいろ茄子田のお説教。そして、一生償うと約束できるなら、俺はお前を、許す。と。あわれな茄子田…。泣いてました。

しかし!

 

許さなくていいわ。私、幸せだった。

 

このうちでお料理を作るのも、お庭の手入れをするのも。自由が無くて大変ねって言われても平気。あなたは私をこの小さな家に閉じ込めて、かくまってくれるもの。私、この家で暮らして、とっても幸せでした。こんな私を、お嫁にもらってくれて。ほんとうに、感謝しています…。

 

(茄子田妻の、「あたし」「わたし」区別がつかないんですよね、ずっと「あたし」って言ってる気もするけどいまいち…。)

 

細い指がきれいだと思った、次は優しい声、優しい言葉。男の人なのにとってもいい匂いがして。あたしがアイロンをかけたシャツを着てほしいのは、あなたじゃない。あなたを愛していない。最初から、一度も。もう、この家で…。

 

今まで誰のおかげでメシが食えたと思ってんだ、と声を荒げる茄子田に、あなたのおかげです。と茄子田妻は笑いながら言います。全部俺が稼いだ金で。あなたのおかげです。休みのたびに旅行。あなたのおかげです。

あなたのおかげです!…って言えば、満足なんでしょう?別れてください。

 

はあ…、時々さりげなく言わせてた「あなたのおかげです」がこんなところでこう活きてくるとはね!最高の展開です。

 

一方佐藤家。

佐藤、映画の仕事してたんですね。好きだった仕事をやめて好きじゃない仕事して、帰りたくなくなって。わかってくれる人だと思って綾子を好きになった。しかし自分が逃げてただけだ…と佐藤は悟ったようです。マユミに全部押し付けていた、でも、今はやり直したい。

 

娘が産まれたときの話をしたりといい雰囲気にちょっとだけ見せてたんですけど、しかし、そうはいかなかったですね。このままパパとふたりで年取って、レイナがおっきくなって、おじいちゃんとおばあちゃんになって、さいごのさいごまでずっと一緒にいるんだなーって、レイナが産まれたときに見えた、幸せだなと思った。この人と結婚してよかったなと思った。そんなことすっかり忘れてた。

時間が経って、夫は空気だと思ってたけど、浮気されてショックだった。

思ったよりずっと、好きだった。

すっごく傷ついた。

 

映画に行こう、うに丼のお店にまた行こうと言って妻を抱きしめる佐藤。

でも、その手をどかす妻マユミ。

 

「もう、遅い」

 

家族のため娘のためと言ってももう、ごまかせない。自分が無理。という、マユミの結論…。

 

もう一緒には暮らせない。別れよう。

 

…よく言った!

なんかすっきりした、と鍋を始めるマユミ。こういうの、女性の方がさっぱりしたもんですよね。ラストどうなるのかなー、それでも元に戻るんでしょうか。