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『明日の約束』10話(終)感想。生きて逃げることを選んでほしい

最終話!はーーー、いい終わりかただったんじゃないでしょうか! 

 

あらすじ

吉岡家を訪ねた日向。英美里から預かった盗聴の音声を真紀子に渡し、線香をあげる。真紀子が部屋を出たことに気づき、圭吾の部屋へ。ドアノブにかかったロープに気づく日向。

「吉岡さん、もしかして、…死のうと思ってるんですか。この部屋で」

「ええ」

「どうしてですか…」

「圭吾に、直接聞きたいからです。世間の皆さんがおっしゃるように、死んだのは…ほんとうに私のせいなのか。あの子が、私を憎んでいたのかどうか。同じ場所に行って、知りたいんです。…耐えられませんから。母親の私が、あの子の気持ちをわからないなんて。だから…」

 

「わからないと思います。たとえ死んでも」

 

「…私は、何を間違えたんでしょうか」真紀子は、自分の話をし始める。父は古い考えの人だった。短大卒業後、お見合い結婚。社会経験がない時分は、夫にとってはきっと退屈な妻だった。圭吾を産んで、やっと自分の人生の答えを得たと感じた。この子を幸せにすることが、自分の役割だ…。しかし3年後、英美里を身ごもったときには、夢見た平和な家庭は壊れていた。

 

そんなとき、圭吾が「泣かないで。ママのこと、守ってあげる」と言ってくれた。それから、圭吾が人生のすべてだった。好きな色も仲良くする友だちも、決めてあげたい。何一つ間違いのない人生を歩ませてあげたい。

 

愛してたんですね、と日向。みんなどうやって正しい親のなり方を学ぶのか、とつぶやく真紀子に、「正しいのかどうか、悩み続けるしかないんだと思います」親の決めつけは、愛情だとわかるからこそつらい、と、自分と母とのことを話した。

「だから私は…高校生のとき、母にいなくなってほしいと思ったんです」

 

階段を駆けあがる高校生の日向。しかし足がもつれ、階段から落ちそうになって、それを母が助けた。一緒に転がり落ちて、母は腕に障害が残った…。

 

そして、圭吾が「明日が来るのがこわい」と言ったことを伝えます。

「変わらないから。変わったとしても、たぶん…」

 

告白のこと、それを断ったことも伝える。

「あなたのせいで、圭吾が…」

「それでもかまいません。それで吉岡さんが生きようと思えるなら」

圭吾の苦しみをくみ取ってあげられなかったことだけは、はっきりしている。自由になりたい、今日とは違う明日が来てほしい。自分と同じだったかもしれないのに、何もできなかった。

頭を下げる日向の前で、真紀子は崩れ落ちる。

「きっと彼は、お母さんのせいだなんて言いません。あなたがそう思わない限り」

 

学校では、霧島先生と日向が辞めると知った先生たちが大騒ぎ…。

増田さんは日向に、英美里が家に戻ったこと、母親が謝ったことを日向に報告。長谷部の告白も受け入れたようで、すっかり穏やか。 

 

日向は、本庄からきちんと別れ話をしたいと呼び出される。本庄は、仕事を辞め、医学部を目指そうと思うと話す。親に認められたい気持ちもあったけれど、やっぱり自分自身の夢だったから。

愛されるためには、たとえ親子でも努力が必要だと思う、と本庄。どんな兄でも受け入れようとする両親を見るのが嫌だった。兄はなにも謝らないまま死に、両親は自分たちが兄を追い詰めたといまも思っている。兄がしたことの責任をすべて他人に押しつけて死んでいってしまったことには、納得できない。自分は、兄ができなかったことをする。 

お互いに乗り越えたら、また会えるかな、と曖昧な約束をして、ふたりは別れた。

 

母親に、家を出ると告げた日向。ずっと考えていた。

「そうやって、ママを困らせて楽しい?」

昔から、日向が自分で決めたことを変だと言った。母のことは嫌いじゃない。だから、つらい。気持ちをわかってくれない。いつ怒りだすかわからない。それでも信じたかった。優しくしてくれるときもあったから。もしかしたら、何かのきっかけで普通の親子になれるんじゃないかと思っていた。

あんたのためを思って、と怒り始める母に、日向はきっぱりと言う。

 

「もういらない。そんな、自分勝手な押しつけの愛情、もういらない」

 

「距離を置いて、…もしできたら、いつか謝ってほしい。一言謝ってくれれば、すこしだけ、心が軽くなると思う」

母は好きにすればいい、あんたなんかもう顔も見たくない、と言い放つ。嫌いなら嫌いと言ってから家を出ていきなさい、と。

「言わない。自分を産んでくれた人を嫌いになるのは、自分を嫌いになることと、同じだから」

 

香澄に面会に行った日向。生徒たち数名と焼香に行き、手紙を母親に渡していた。

全部終わった気がする、と香澄。生きている人間の気持ちもわからないのに、死んだ人間の気持ちなんてわかるわけない…。圭吾の、明日が来るのがこわい、という言葉の意味。圭吾は死ぬことを決めていたから、明日が来るのがこわかったんじゃないか、みんながどうなるかがこわかったんじゃないかと話す香澄。もしそうだったら、ぶん殴ってやりたい。だったら、死ぬなよ。

 

全校生徒の前で、最後の挨拶をする霧島、日向。霧島はあっさりと話を終わらせる。日向の番。

 

「この出来事のなかで、いまいちばん、許せないと思っている人がいます。…それは、亡くなった、吉岡圭吾くんです」 

 

生きていてほしかった。もっと助けを求めてほしかった。生きている人のために言いたい。自殺という行為が、つらい現実から逃げるための手段だと思ってほしくない。悩みを抱えている人も、死を選ばずに生きているということは、誇りに思うべきことだ。

圭吾に、生きることを選んでほしいと、伝えたかった。生きて逃げる勇気を持ってほしかった。生きていれば、人はやり直せる。自分を大事にしてください。明日も生きているということが、何より大切だと信じてください。

日向の言葉は、生徒たちに、教師たちに届いていた。

 

真紀子をいたわる英美里。ありがとう、と小さく言う真紀子。

 

日向の部屋。机と、その上に古いノートの山だけが残されている。母への、日向の返事。私は、私のために生きていきます――。

 

感想 

いかがですか。結局、誰にも死んだ理由なんてわからないんですよ!そのラストでよかったです。みんなちょっとずつ背負ってやっていくしかない。死んだ人の気持ちは誰にもわからない。誠実な結論だと思います。

 

生きて逃げることを選ぼうと、日向自身はそう決めた。願わくば圭吾にもそうしてほしかったと思いながら、家を離れ、新たな土地で過ごすと決めた…。

母親との対峙は、実は簡単なことだったんだけど、ずっとずっと決心できなくて、日向は奇しくも圭吾の死に背中を押されることになってしまいました。それは日向にとっては前進である一方で、スクールカウンセラーという立場からもつらすぎるとは思うんですけども。 

 

お母さんと距離を置けば、ちょっとはいい関係が築ける…といいなあ…お母さんも最後はキレっぱなしでもなかったですし、落ち着けばなんとかなるのかな、と期待します。

つらかったけど、いいドラマだった! 

 

あとまったく余計な感想なんですけども、みんなからの手紙、上野さんらしき字がちょっと汚くてめちゃくちゃにキュンとしました。上野さんたち、クラスやバスケ部の面々が少しだけど救われてよかった。笑えててよかった。 

日向からの、明日の約束

お母さんへ

17年越しに返事を書きます。私は大きくなってもお母さんの娘です。でも、ずっとお母さんのためだけに生きることは出来ません。

病気の時、優しくしてくれてありがとう。

お母さんの作ってくれたシチューおいしかったです。

腕にケガをさせて、本当にごめんなさい。

守ってくれて嬉しかった。

明日の約束

「私は、私のために生きていきます」 

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