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コラテラル/美しい夜の殺し屋、夜の街

こんにちは、町田です。『コラテラル』(2004年)をみたので感想書いておきます。生死のネタバレが少しあるので、これからみる予定の方はご注意ください!

トム、お前だったのか

今月になってみた映画がバニラ・スカイ、マイノリティ・リポート、ときてこのコラテラルですよ。映画に詳しい方ならお気づきかと思いますが、そう、すべてトム・クルーズ主演なのです。コラテラルはトムが悪役を演じたことで話題になった作品らしいです。

 

が…最初トム・クルーズって気づきませんでした

 

悪役だったし髪シルバーグレーにしてたし…あとスーツとか着てて…別人だったよ。誰だろこのかっこいい人~と思ってみてたよ。だいぶ後半になって、いっしょにみていた同居人がトムだよね?って言ったので検索して確認、発覚しました。

トムすごい。いっぱい映画出てる。あとかっこいい。

なんとなーくあらすじ

平凡で優良なタクシードライバーのマックスが、殺し屋ヴィンセントと出会い無理やりドライバーをやらされて…!?という話です。

でもドタバタ劇とかではないです。まじめな話です。

 

冒頭は女性とマックスの会話が続くんですがそれがけっこう長くて、既にだれちゃうな…とちょっと思ったんですが、ヴィンセントと出会ってからはまさに目が離せない展開になりました。

普通に乗り込んだ客、身なりはそこそこよく、会話も知性的。その客から貸し切りにしてくれと報酬をちらつかされて、マックスはそれを引き受けます。社長かなにかだと自称したんですが、まあ殺し屋ですよね。かっこいいヴィンセントですよね。

 

で、最初の目的地。タクシーを路地に停めていると、上から人が降ってきました。もちろん死んでます、ヴィンセントが撃ち殺した人物が窓から落ちたのでした。

 

お前が殺したのか、の問いに、殺したのは銃だ、と答えるヴィンセント。

だいぶやばいです。

でも、明らかにクレイジー!って感じじゃないんですよ。ただただクールな殺し屋なんです。仕事だから、と言わんばかり。というか、言ってた。

 

巻き込まれ型主人公のマックスは、もちろん殺人に手を貸すなんて嫌で、それは最初から最後までそうなんですが、銃で脅されながらもヴィンセントを運びます。

マックスは逃げられるのか…。

 

というのがだいたいのあらすじです。

 

胸を刺す孤独

主にヴィンセントの言葉が、淡々と静かで、おもしろかったんですよ。最初はほんとに仕事として殺し屋やってる凄腕の男に見えてるんですけど、ふと、寂しい人間なのかな、って見えてくる。

地下鉄で死ぬやつがいる。それに誰が気づく?

そんなせりふがあったんですけど、これ、なんかぐっときました。

キラキラアクションのトム・クルーズに見えないって。

 

あとマックスが、自分のタクシードライバーという仕事を、長年やってるくせにとりあえずの仕事だって言ってたり、そんなだからお母ちゃんにはリムジン会社を経営してることにしてたり、映画冒頭で出会った検察庁の女性に名刺をもらうんだけど電話はできなかったり、とちょっとダメな、でもよくいる平凡な男として描かれているんですが、少しずつ変わるんですよね。

殺しに必要な資料をバーン!と捨てたり、その責任取らされて?ヴィンセントのふりして悪い奴のところに話をしに行ったり、とけっこう度胸を見せるんです。

変わったわけじゃないのかな、元来そういう芯のある人だったのかも。

 

夜の街が美しくて、雰囲気がありました。流れる音楽も良くて。あと一夜の話だったこともよかったです。夜の夢っぽさがあります。

 

オオカミ?か何かが道で通りかかるシーン、あれもよかった。夢の中みたいな静けさ、黙るマックスとヴィンセント。ふたりが通じ合ってしまって、マックスが殺しに加担したらどうしようと思いましたが、そんなことはなかったです。

 

警察無能、とかヴィンセントももうちょっとさ、とかいろいろあったんですが、総括、よかったです。雰囲気勝ちですよ。孤独の勝利ですよ。

 

で、監督マイケル・マンってなんか聞いたことあるな!?と思ったら、『ヒート』(1995年)の監督…!強盗とかそういうのあんま興味ないわと思いながらみたのに雰囲気あってかっこよくてなんだよ!とひっくり返った作品でした。わーまた他のもみてみよう。

あ、今回の『コラテラル』の推しメンは黒髪オールバックの刑事ファニングです。死んだけど。死んだけど勘がよくてかっこよかった。マックスのこと助けようとしてくれたんだ…。